【米国株】ADP非農業部門雇用者数とは?
概要
ADP非農業部門雇用者数とは、月毎に民間の非農業部門雇用者数の増減を公表する経済指標で、米国における約2400万人の顧客の給与データから算出されている。米労働省による雇用統計の2日前に発表され、非農業部門雇用者数の結果を予想する指標として注目される。*1
ADPとは、米国の給与計算代行サービス大手のオートマティック・データ・プロセッシング(ADP)社のデータを利用して、全米の非農業部門雇用者数の予測をするために開発された統計です。*2
つまり、米雇用統計の結果を予想するために、ADP社の給与データを用いて算出した、擬似雇用統計といったところでしょうか。
特徴
- 2006年5月から公表が始まった。
- 米雇用統計が発表される2営業日前に発表される。
- 米雇用統計の結果がマーケットの動きに影響を与えることも多く、注目度は高い。
- ADP非農業部門雇用者数の結果と、米雇用統計の結果は常に同じ結果が出ているとは言い切れない。
つまり、米雇用統計と必ずしも同じ結果にはならないため、参考程度に傾向を理解すれば良いと思います。
注目点
注目点は、雇用者が予想よりも減少しているかという点です。2022年10月現在、世界的にインフレが進み各国の中央銀行が景気の加熱を抑えるために利上げを行っています。本指標で、予想よりも強い雇用者数が出ると、景気はまだまだ強く、更なる金融引き締め(利上げ)を行うことが予想されます。
つまり、予想よりも雇用者数が少ないと株価にはプラス材料、予想よりも多いとマイナス材料となります。
コンセンサス
米ADP非農業部門雇用者数は、20万人の増加が見込まれている。
過去データは以下の通り。