【米国株】新規失業保険申請件数とは?
概要
米新規失業保険申請件数は、失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を測定する指標である。労働省によりまとめられ毎週木曜日に発表される*1。
つまり、直近の1週間で新たに失業した人の人数を知ることができる指標であり、予想を上回ると景気の悪化が懸念され、下回ると景気は堅調であると判断されると言うことです。
特徴
週次の失業保険件数は、速報性が高いため失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目される*1。
注目点
今回の注目点は、新規失業保険件数が予想を上回るかです。世界的なインフレにより各国の中央銀行は金融引き締め(利上げ)を行い、景気を減速させることで、インフレを抑制しようとしています。
新規失業保険申請件数が予想外に少ないと、労働市場が逼迫し、人手を確保するために生産性の向上を伴わない賃金上昇(悪性インフレ)を引き起こす原因となります。
そのため、逼迫した労働市場を緩和するためにも、新規失業保険申請件数が増加し、後日発表される失業率が上昇することが、今の市場では好感されます。
コンセンサス
過去の新規失業保険申請件数の推移と、コンセンサスは以下の通りです。新規失業保険申請件数は低下傾向にあり、労働市場は依然として強いことがわかります。
参考資料
*1 米国 失業保険申請件数