【米株ポエム】景気後退の前触れ?株高は来る‼️
2022/12/15の米国市場は指数を中心に大きく下落しました。
正直、昨日の下落は気持ち悪いものがありました。
指数は下げている、債券は上がっている。経済指標は弱い。今までだったら、弱い指標はいい指標。「Good news is Bad News.」の状況では歓迎された指標のはずでした。
しかし、株価は出来高を伴って、暴落。
直近の3日間は、CPI、FOMCがあったので、出来高が大きくなることは理解できます。しかし、今日も出来高大きいです。しかも、窓開けてるし。
うーん。。。これは良くない兆候かも。
年末ラリーを期待していましたが、短期的には下落か?
企業の規模別の騰落率を見てみよう。
ふーん。大型株を中心に下げている。
これは個人投資家の仕業ではないな。おそらく出来高も大きいし、年末の休業に向けて、機関投資家がリスクのある商品を売却している可能性がありますね。
そろそろ、タックスロスセリングの買い戻しで株価上昇を期待していましたが、今年はサンタラリーなし?
昔のクライシスの時は、利上げが終了して、停滞している局面であれば、株価は上昇する力の方が強かった。(ITバブルの後は例外)
ITバブルの時(こりゃひどいね。。。。)
リーマンショックの時(QQQ強いね)
コロナショックの時(うん。いいパフォーマンス)
今回こそは違う?景気後退前の株高なし?
ITバブルの再来?それはないと思う。
S&P500のPERは、ITバブルの時は一時的に45まで行きました。
今のPERは17。過去とは大きく違うし
EPSの成長予測もいまだに+を維持。
利上げの終着点は見えてきていて
インフレは落ち着きを取り戻していて
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雇用だけが強い
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でも、航空運賃と、宿泊費は下がってきていて、サービス業にも翳りが見えてる。
ここまで見ても、金融政策は順調に経済を冷やしてきていて、インフレ鎮圧までは後少しというところ。もう少しで、米国は経済安定を取り戻すという感じです。
ではなぜ。。。。
答えはおそらくこれです。
注目は2023年の「Change in real GDP」GDP成長率予測です。見てください、1.2%から0.5%に下がっています。来年の景気後退は予想以上じゃね?これを機関投資家が織り込みにきたのかも。
利上げはまだ続ける。利下げは2%のインフレ率が達成できるまで考えてもいない。ターミナルレートは投資家が予想しているより高い5.00-5.25%になるだろう。
これらに、投資家は縮み上がったのだと思います。
ここは冷静に。。。
債券投資家の予想と、FRBの認識に齟齬があるということは債券投資家はFRBの言っていることを疑問に思っているということになります。
- ここまで経済指標が悪くなっているのにまだ利上げをするのか
- これ以上引き締めたら、景気後退に入るぞ
- GDPの予想値がここまで下がっているのに、政策金利は5.00-5.25%??
- FRBは経済を◯しにかかってる。
- 今のうちに株を売って、債券に避難しよう
昨日の相場は、そういう声が聞こえてきましたね。
これが一部の動きであれば小さな下落で済みますが、みんなが同じことを考え始めたら、大きなクライシスにつながる可能性すらあります。
しかし、私はそこまで悲観することはないと思います。
FRBは株価を引き上げないために、タカ派発言で市場を牽制し、資産効果で購買意欲を高めてはいけないという気持ちを持っているからです。
これに縮み上がってはいけないのと、パウエル議長はこのようなことも言っています。
- インフレのコントロールはできると確信している
- ソフティッシュランディングの可能性を残しているし、できると思っている
- 引き締めのしすぎは甚大な被害を生む
- 経済を壊して後始末をするというのは適切ではない
- 住宅市場は来年半ばにも落ち着くだろう
このように、経済にもきを配りながら、景気後退を引き起こさないように市場をコントロールしようとしています。そのため、楽観が過ぎる市場を、あえて強いタカ派姿勢を示すことで冷やそうという意図があります。
GDPについては注意する必要がありますが、成長が鈍化するもののプラス成長であること、GDP減速することでインフレ圧力は収まり、FRBの姿勢も鳩派に傾いていくことなどを考えると、2番底を割る展開よりも、最終利上げが終了した後に株高局面がくる可能性の方が高いと思います。
しかし、現時点で利上げは続いていますし、FRBのタカ派姿勢が変わっていないこと、債券投資家が不景気のリスクを織り込みにかかっていること、雇用の逼迫は改善していないことを考えると、上値は重い展開になることが予想されますから、ディフェンシブ株や、不景気に強い銘柄でPFを固めておくほうが賢明です。
例えば、このような銘柄です。
立ち回りは、こうするのがいいと思います。
その後の株高局面では、成長率やバリュエーションが高いハイテク株や、新興国株がブームになる可能性あります。
例えばこのような銘柄です。
ただし、景気後退前の株高は短命で1年足らずで終了し、その後は暴落してしまう可能性が高いですから、失業率の上昇や、予防的利下げなどの経済指標に敏感になり、欲豚になってガチホし続けないように注意してください。
暴落時の立ち回りはこのようにしておくのがいいと思います。
投資はあくまで自己責任です。
自分のリスク許容度の範囲内で投資をするようにしてください。